【ワーナー】アクションかと思ったら実はヒューマンドラマだった、白鯨との闘いの感想(ネタバレあり)

映画

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どーも皆さん、こんにちわー

ゆうでーす。

今回は『白鯨との闘い』を観ましたので感想を書きたいと思います。

僕が今作を観た理由は単純で、アベンジャーズのソー(クリス・ヘムズワース)とスパイダーマン(トム・ホランド)が出ているからです。

そんな軽いノリとなんとなくタイトルから巨大鯨と対決するアクション映画だと思って見始めたのですがこれがビックリで全然アクション映画じゃないうえに、結構衝撃を受ける内容でした。
(アクションシーン自体はあります)

僕と同じように軽いノリで見ようとする方がいたら要注意です。

この映画は「アクション映画ではなくヒューマンドラマ」です。

監督 ロン・ハワード
製作 ワーナー・ブラザース
公開日 2016年1月16日
公式サイト

目次

あらすじ

1819年、一等航海士オーウェンは、21人の仲間たちと捕鯨船エセックス号に乗り、太平洋を目指した。

妻とまだ見ぬ子に「必ず帰る」と誓って。

しかし、彼らを待ち受けていたのは巨大な白鯨。

死闘の末、船を大破された彼らにさらなる試練が待ち受ける……。

公式サイトより引用

今作はアメリカの小説「白鯨」の映画化です。

向こうでは非常に有名な作品らしく、かなりの人気のようです。

今作の見どころ

僕が今作で良いと感じたのはメンバー内で起こるヒューマンドラマです。

特に印象に残っているのは以下の3点です。

・オーウェンとジョージ船長の関係

・極限状態での行動

・白鯨との関係

オーウェンとジョージ船長の関係

今作はトーマス(トム・ホランド)の過去話から始まるのですが、そこに登場する2人の男性オーウェン(クリス・ヘムズワース)とジョージ(ベンジャミン・ウォーカー)の人間関係から目が離せませんでした。

オーウェンは優れた捕鯨者ですが、ガサツで短気という弱点を抱えています。

ジョージは親の七光りで船長になりましたが、そこにコンプレックスを感じています。

最初はお互いがお互いの存在を邪魔だと思っており、ことある毎に衝突します。

しかし2人の予想を大きく超えた白鯨の登場によりお互いのあり方を考えるようになり最後はお互いに信頼し合う関係となります。

最初は親の言いなりだったジョージも最後にはオーウェンを信じ自分の正しいと思う道を歩み始めます。

極限状態での行動

物語の中盤で捕鯨船は突如現れた白鯨によって壊されてしまい団員はわずかな食料を持ち脱出します。

食料に限りがあるため1日にできる食事の量は、わずかなパン切れと少量の水しかない状態になり団員達は次々と弱りはじめ、とうとう死者が出始めました。

そんな死体を初めは仲間として海に埋葬しようと考えます。

しかし極限状態の彼らには、その死体ですら無駄にできないものだったのです。

人として恥ずべき行為だと感じながらも彼らは生き残る為に死体を食べます。

この行為はトーマスの中で大きなトラウマとなっており、大人になっても彼を悩ませ続けます。

白鯨との関係

最初白鯨の存在はオーウェン達にとって勝利のシンボルだったのですが、その想いは見事に打ち砕かれ彼らは船を失って漂流し死にかけます。

その後も白鯨はたびたび彼らの近くに姿を表します。
(白鯨は仲間である鯨達を守る為に、人間を監視しています)

最初は復讐に燃えていたオーウェンでしたが、自分のしてきた行為や白鯨の行動に次第に考えが変わっていき、物語終盤では白鯨にモリを打ち込むチャンスがあったにも関わらず打つことができませんでした。

彼はその後、商船の船長となり捕鯨の道を引退したのですが白鯨との出会いが彼自身の考えや人生を変えてしまいました。

最後に何故モリを打ち込めなかったのか、彼の人生を見れば答えがわかる気がします。

今作の残念なところ

個人的に感じた今作の残念なところは以下の点です。

日本語タイトルのせいで正しく内容が通じていない

ここからは完全に僕自身の意見になりますが。

今作の日本語タイトルは「白鯨との闘い」です。

このタイトルの為、今作はアクション作品と思われる方がいるかもしれませんが(僕です)

今作は「非常にダークなヒューマンドラマ」です。

確かに鯨を捕まえるシーンや白鯨と戦うシーンはありますが、圧倒的に船を失ってからの方がストーリーとして長いです。

こんなタイトルなので男達が苦難のうえに白鯨を倒すみたいなストーリーを期待していると肩透かしをくらいます。

ストーリーも全体的に暗く、スッキリしてないのでスカッとした作品を見たい方にはオススメしません。

ネタバレになって申し訳ないですがオーウェン達は白鯨に敗北し、リベンジをすることもなくそのまま終わります。

なぜなら今作のテーマは「白鯨との闘いではない」からです。

今作のオリジナルタイトルは「In the Heart of the Sea」で直訳すると「海の懐で」となります。

そういった点を踏まえても、今作の日本語タイトルは非常に微妙だと思います。

白鯨との闘いを描く作品かと思わせておきながら中身は、敗北しその後はただ暗いストーリーが進んでいくだけです。

もう少しヒューマンドラマが伝わるタイトルにするべきだったんじゃないかなと今改めて思います。

まとめ

内容は思っていたものとは全然違いましたが、僕は逆に良かったと感じています。

クリス・ヘムズワースはソーの少しおバカなイメージでしたが、今作での繊細な役作りには感動しました。

スパイダーマン役のトム・ホランドはインフィニティーウォーのラストで見せてくれた迫真の演技を今作でも披露してくれます。

最終的にはこの2名の違った姿が見えたことが収穫だと思っています。

今作はスカッとした爽快アクション作品ではないので、そういった要素を求めている方にはオススメしません。

しかし、様々な立場の人間が織りなすヒューマンドラマや極限状態に陥った人々の複雑な心境は見事に描かれています。

なので暗い話でも平気な方やヒューマンドラマが好きな方には、是非観て頂きたいなと思います。

今回はこの辺で終わりたいと思います。

ここまで読んでいただきましてありがとうございます。

 

クリス・ヘムズワースはソー役でチームのコメディー担当だったので甘く見ていましたが、今作で見る目が変わりました。
ちなみに1番のコメディー役はこれだと思っています。↓↓↓

 

トム・ホランドはアベンジャーズの迫真の演技に驚きましたが、実は今作ですでに実績がありましたね。↓↓↓